教養バカ
教養バカ (SBクリエイティブ)
著者: 竹内薫
・知識をため込んでいるだけでは何にもならない
・他者にうまく説明できないということは、理解できていないということ
・文系と理系という分け方はもうやめよう
本書をシンプルに要約するとこんな感じかと。
著者は「教養人」を「わかりやすく相手に伝えることのできる人」と定義しています。知識の豊富さではないんですね。
相手にわかりやすく伝えるためには
「伝えたいことに関して、自分が持っている知識と知恵をつなぎ合わせて、上質なストーリーにすること」が重要。その人独自のストーリーで相手の心をつかめるかということではないでしょうか。
この視点から考えるとなぜインプットよりアウトプットが大事なのかはすぐわかりますね。
アウトプットの質(相手にうまく伝わってるかどうか)が、そのまま自分自身が本当に理解できているかどうかということになるからです。
そもそも知識だけならスマホで検索したり、AIスピーカーに聞けばいいだけの話ですもんね。
僕が他人と話す時、特に初対面の人の場合ついつい意識してしまうのは、「この人はどういう思考プロセスでものを考えるのだろうか?」ということです。これは読書でも同じ。
結局誰もが知っている、アクセスできる情報、知識から思いもよらないような結論や展開を導き出すのが頭のいい人だと僕は思ってます。
そしてそこから行動に移るのも速くて、あっというまにPDCAサイクルのパターンに突入しちゃう人、すごいなと思います。
あと文系と理系の壁をなくすべきっていうのも最近よく耳にしますが、これはまあ・・・そもそも分けて考える意味がわかりませんからね。
自分独自の思考プロセスで独自のストーリーを語るのであればそんなちんけな境目を気にしていてもしょうがないです。文系・理系を言い訳にしないでどんどん学んで発信していくことが大切ですね、と自分に言い聞かせてます。